すっとこ太郎のすっとこ日記4

 

(どこからともなくお囃子が流れてくる)

♪とんとんすっとん♪すっとんとん♪

♪すっとこどっこい♪すっとんとん♪

 

♪てんてんすってん♪すってんてん♪

♪すってんころりん♪すってんてん♪

 

♪今日もほいこら聞こえてくるぞ♪

 

♪ひょっとこどっこい♪ひょっとんとん♪

♪ひょっとこどっこい♪ひょっとんとん♪

 

おいらよ、あの野郎をはめてやるつもりだ。

4年前に、あの野郎にタバコを1本、30円で譲ってもらったことがある。

50のおいらが、年下の野郎に、お願いするのはいやだったけど。

それに、おいらのかあちゃんには、早く帰るよと言われたけど。

おいらの野望を達成するためには、しょうがねかった。

それはよ。

おいらもあいつと同じタバコを吸うためだ。

なんでかって?

それはよ。

喫煙スペースや駐輪場に、タバコのポイ捨てをすることで、あの野郎がタバコのポイ捨てをしているように見せかけるためだ。

へっ。

それに、あの野郎に何度もしつこく、出身大学を聞いてやった。

あの野郎は、絶対答えなかった。

へっ。