僕は星矢。≪ヴぉる6≫(新作小説)
朝から晩までそいつを観察してみた。
そしたら驚いた。
友達が言うように。ほんとにず~と勉強している。
どうなってんの?
でも同時に。脳天を撃ち抜かれた感覚。がした。
そうか。僕に欠如していたのは勉強をするということだったんだ。
だから僕は。進学校でもおバカ校でもない。
全くもって。ちゅ~と半端な学力レベルの高校を。たいして行きたくもないのに。まるで真綿で首を絞められているような感覚で。でもおバカ校を心からバカにしながら。でもでも。進学校には羨望のまなざしを向けながら。でもでもでも。親に対して劣等感を微塵もないかのように演技をしながら。行かざるを得ない形で。受験して合格したんだ。
もちろん。入ってみればいい高校なのは間違いない。
でも。なんで。僕の高校から数百メートル離れた先にある。進学校の東滝高校ではなく。ワンランクダウンの西滝高校に通っているんだ。僕は?
此畜生。
こんちくしょ~~。
そう僕は心の中で叫んだ。
そして。僕は決意した。
あいつに触発されたことは胸糞悪いけど。センター試験を受けるんだ。そして。北海学園大学に入るんだ。
そう。これが。僕とあの男との出会い。
僕にとっての理想の男根との出会い。。